各運転ステージの考え方を下記に示す。
(1)起動準備ステージ
このステージでは、燃焼システム、凝縮・排出システム及びエンジンを運転開始可能状態にする。
(2)起動ステージ
起動ステージでは、起動準備状態から燃焼を開始して、ヒーターが所定の温度まで上昇したことを確認し、エンジンを起動する。次に、エンジン起動後、設定出力・回転数にエンジンを整定させる。この時エンジン制御部より断機終了信号を出力する。ついで、凝縮、排出を開始する。
(3)運転ステージ
暖機終了後、試験用負荷を投入、電力調整器には1800rpm一定となるように電力調整指令を出力する。発電機出力を出力指令に一致させるべくHe圧力、電力調整器を制御する。最終的には、出力指令=負荷電力=S/E出力となることから電力調整器の電力調整指令は0となる。負荷が変動した場合には、電力調整器に1800rpm一定となるように電力調整指令を出力する。停止信号が入るまで、この制御は続く。
(4)停止ステージ
停止ステージでは定常連転状態からシステムを停止する。シーケンスは次の通りとする。停止動作は、燃料投入を最初に停止し、ついでO2投入停止、H2O投入停止、CO2投入停止を行い、ヒーター温度が十分に下がったところでエンジンを停止する。
最後にエンジンを十分冷却した後、エンジン冷却水を停止する。
(5)異常ステージ
本試作システムにおいて発生が予想される異常項目を表4.2.2-3に示す。
基本的な考え方としては、異常発生時は、ヒータの熱による破損を避ける為に燃料投入停止を最優先して行う。
また、異常発生によりシステムを停止した後再起動する場合は、起動準備ステージから再度起動準備を開始するものとする。
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